医院名 |
---|
医療法人社団村上会 村上耳鼻咽喉科医院 |
院長 |
村上 公輝 |
住所 |
〒860-0082 熊本県熊本市西区池田1-32-66 |
診療科目 |
耳鼻咽喉科・気管食道内科・アレルギー科 |
電話番号 |
096-351-8733 |
スギ花粉症は、主にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのつらいアレルギー症状を伴い、その症状によって日常生活のさまざまな場面で影響を及ぼすことがわかっています。
スギ花粉症の治療法のひとつに、アレルゲン免疫療法があります。
これまでのスギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法は皮下に注射する「皮下免疫療法」のおくすりが登場しました。
このページでは、スギ花粉症にお悩みの方に、舌下免疫療法についてわかりやすく解説します
花粉症とは、植物の花粉がアレルギーとなって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状をおこす病気です。
スギ花粉症が原因(アレルゲン)となるものを、スギ花粉症といいます。
アンケート調査の結果、日本人の26.5%の人がスギ花粉症であることがわかりました。
※4人に1人がスギ花粉症といえます。
さらに、スギ花粉症のつらい症状は、日常生活のさまざまな場面で影響を及ぼすことがわかっています。
スギ花粉は、春先に飛んですぎ花粉症を引きおこします。
季節によって、スギ花粉以外の植物の花粉が花粉症を引き起こすことも知られています。
スギ花粉症は、問診と、皮膚テストや血清抗体検査などの検査結果から総合的に診断します。
花粉症かその他の疾患かを判断するため、症状の出る時期や程度、花粉症以外のアレルギー歴などについて聞かれます。
スギ花粉症の治療は、スギ花粉を避けることが基本になりますが、必要に応じて薬物療法やアレルゲン免疫療法、手術療法などを行います。
※舌下免疫療法はアレルゲン免疫療法に分類されます。
アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、からだをアレルゲンに慣らし、症状を和らげる治療法です。
原因となるアレルゲンを用いて行う治療法のため、原因となるアレルゲンを確定する確定診断が重要です。
治療期間は3~5年
アレルゲンの投与量を少量から始め、徐々に増やしていく
※長く続けるのが大切です。
アレルゲン免疫療法には、「皮下免疫療法」や「舌下免疫療法」などがあります。
皮下免疫療法は、皮下に注射する治療法で、病院で行われます。
注射であるため痛みを伴い、さらに治療のはじめは徐々に増量するため頻回に通院が必要となります。
一方、舌下免疫療法は舌下に治療薬を投与するため、皮下免疫療法のような痛みがなく、自宅で服用できます。
しかし、服用量や服用方法、副作用に対する対応など、病院で行う皮下免疫療法と比べてより治療に対する患者さんの理解が必要な治療法です。
スギ花粉症の舌下免疫療法は、スギ花粉症と診断された12歳以上の患者さんが治療を受けることができます。
1日1回、少量から服用をはじめ、2週間は徐々に増量し、その後は決まった量を数年にわたり継続して服用します。
初めての服用は、スギ花粉が飛散していない時期に、医師の監督のもと行う必要があります。
治療薬を下の下に滴下し、2分間保持したあと、飲み込みます。
その後5分間はうがい・飲食を控えます。
スギ花粉が飛んでいない時期も含め、毎日服用します。
服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。
効果を発現するメカニズムは十分には解明されていません。
舌の下から入ったアレルゲン(スギ花粉)が体内で反応し、アレルギー反応を抑制する免疫反応がおこることで症状がおさえられると考えています。
長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。
※治療に対する正しい理解が必要です。
スギ花粉症や舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)について詳しく解説したホームページ
「トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ」もぜひご覧ください。